プレスリリース

IFAD はアジアの投資家向けに初となる債券を第一フロンティア生命向けに発行-本債券は、気候変動に対する小規模農家の経済的な回復力を強化し、飢餓と貧困と戦うための投資を促進

[ローマ/ 東京、2022 年6 月22 日]: 国際農業開発基金(以下[IFAD])は本日、アジアで初となる 債券を第一フロンティア生命保険株式会社(以下[第一フロンティア生命])向けに5,000 万米ドル発 行しました。今回の債券発行は、食料、エネルギー、肥料価格の高騰、および気候変動ショックに より何百万もの農村部の人々が飢餓と貧困に陥るリスクにさらされている中、世界で最もその影響 を受けやすい農村コミュニティへの投資促進の足がかりとなることが期待されます。

IFAD のアソシエイトヴァイスプレジデントで法務顧問兼最高財務責任者代理であるキャサリン・メイ ガン(Katherine Meighan)は次のように述べています。「アジアで初となる債券発行に際し、第一フロ ンティア生命とパートナーシップを組めたことを非常に喜ばしく思います。世界の食糧の3 分の1 を 生産する小規模農家が気候変動やその他のショックに適応し、食糧を生産し続け、より良い生活を 築くことができるように、資金調達を多様化および拡大するという我々のコミットメントを第一フロン ティア生命と共有できたことに感謝しております。」

「現在非常に不安定な市況の中で、このような長期間の資金を確保できたことを特に嬉しく思いま す。これは、IFAD の確固たる資金調達実績を構築するための重要な一歩です。」とIFAD の財務 業務部門の資金調達責任者であるナタリア・トスキ(Natalia Toschi)は述べました。

第一フロンティア生命の執行役員である水上将克氏は次のように述べています。「世界中の国々で IFAD が資金提供するプログラムやプロジェクトは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に深く貢献 をしています。IFAD のような持続可能な社会への有益な変化の実現を目的とした組織のイニシア チブに投資することで、保険契約者の方々により貢献できると信じています。」

2022年3月31日現在、約9兆円の運用資産を抱える第一フロンティア生命は、人生100年時代にお いて貯蓄型生命保険・年金保険を提供しています。第一フロンティア生命にとって国連の定める17 のSDG目標を支持することは、ESG投資促進の中核となっていると共に、当社グループが目指す 「すべての人々が世代を超えて安心に満ち、豊かで健康な人生を送れるwell-being(幸せ)の実現」 や、グループ企業行動原則の中で掲げる「あらゆる人々の人権の尊重」「気候変動への対応」と合 致するものと考えています。

本債券は、JP モルガンが単独で組成・アレンジしました。

JP モルガン証券株式会社の市場営業本部長である寺沢亮也は次のように述べています。「J.P.モ ルガンは、気候変動対策および、持続可能な開発に貢献する長期的なソリューションを促進するた め、2021 年から2030 年末までの10 年間で2.5 兆ドル強の資金を調達することを目指してお り、 同社の資本と専門知識を結集し、これら重要な課題に対するお客様および地域社会の取り組 みを支援していきます。また、J.P.モルガンでは持続可能な社会形成を支援するソーシャル・ファイ ナンスに注力しており、日本においても数多くのSDGs 債の組成・アレンジを手掛けています。今後 も J.P.モルガンの専門性を活かしつつ、 社会的に意義のある形での金融商品の組成・アレンジを 通じて、地域社会への貢献に努めてまいります。」

世界で最も貧しい人々の4 分の3 は、開発途上国の農村地域に住んでおり、そのほとんどが生計 を農業に依存しています。 世界人口の増加と不安定な食料とエネルギーの価格により、気候変動 は2030 年までに何百万人もの脆弱な人々を極度の貧困と飢餓に追いやる可能性があります。今 日、10 人に1 人(世界で8 億人以上)が空腹に苦しんでいます。この数字は、気候変動の影響、市 場の混乱、その他の経済的ショックに対する小規模農家の回復力への投資が増えなければ今後 数年間で増加する可能性が高いと考えられます。IFAD は、農業によって生み出されるGDP 成長 を通じてこれらの脆弱な状況に対処する。他のどのセクターの成長よりも貧困と食糧不安を減らす のに2〜3 倍効果的です。

IFAD は、より多くの資源を開発途上国や脆弱な農村人口に向けるための新しい資金調達モデル を模索してきました。IFAD は今年6 月初旬に最初の債券発行を行いました。これは、世界銀行グ ループ以外で資本市場に参入した最初の国連の専門機関および関連機関です。

【IFADプレスリリース(英語)】

https://www.ifad.org/en/web/latest/-/ifad-inaugural-bond-issuance-to-asian-investor-dai-ichi-frontier-life

【第一フロンティア生命プレスリリース(日本語)】

https://www.d-frontier-life.co.jp/corporate/release/pdf/2022_0005.pdf

International Fund for Agricultural Development(国際農業開発基金)について

IFAD は国際金融機関であり、国連の専門機関です。国連の食糧と農業の中心地であるローマに 拠点を置くIFAD は、農村部の人々に投資し、貧困の削減、食糧安全保障の向上、栄養の改善、 回復力の強化を支援しています。1978 年以来、開発途上国のプロジェクトに資金を提供するため に、232 億米ドルを超える助成金と低利融資を提供してきました。昨年、IFAD が支援するプロジェ クトは推定1 億3000 万人に達しました。

農村地域におけるIFAD の活動のさまざまな写真は、Image Bank からダウンロードできます。

第一フロンティア生命について

第一フロンティア生命は、「一生涯のパートナー」を経営理念に掲げる第一生命グループの生命保 険会社です。

「資産形成」や「資産承継」に資する貯蓄性保険商品・サービスを通して、人生100 年時代を生きる お客さまに寄り添い、一人ひとりのwell-being(幸せ)の実現を目指してまいります。

当社の詳細は公式ホームページをご覧ください。https://www.d-frontier-life.co.jp/

JP モルガン・チェースについて

JP モルガン・チェース・アンド・カンパニー (NY 証取: JPM) は総資産 3.9 兆ドルを有する世界有数 のグローバル総合金融 サービス会社です。投資銀行業務、個人・中小企業向け金融サービス業 務、コマーシャル・バンキング業務、金融取引資 金管理業務、資産運用業務において業界をリード しています。世界で展開する法人向け事業は「J.P.モルガン」、米国にお ける個人向け事業は「チェ ース」ブランドを用いて、世界有数の事業法人、機関投資家、政府系機関および米国の個人の お 客様に金融サービスを提供しています。また、当社はJP モルガン・チェース財団を通じて世界の 様々なNPO や慈善団体に対しグラントを拠出し、活動を支援しており、2023 年までに17.5 億ドル を拠出することを約束しています。雇用創出につながる取り組みや就労支援、地域社会の発展に つながる取り組みや起業支援、金融専門力提供による支援に注力しています。

日本における J.P.モルガンについて

日本においては、JP モルガン証券株式会社、JP モルガン・チェース銀行東京支店、JP モルガン・ アセット・マネジメント株 式会社、JP モルガン・マンサール投信株式会社が事業を展開しています。 投資銀行、債券・株式・為替取引、資金決済・貿易金融、資産管理の媒介、資産運用など幅広いサ ービスを法人のお客様に提供しています。日本における CSR 活動は、JP モルガン・チェース財団 からの助成 金を通じた NPO 向け支援と、社員によるボランティア活動が柱になっています。詳細 はウェブサイト www.jpmorgan.co.jp をご覧下さい。